名言集2734
愛とは、相手の存在が、
あなた自身を愛させてくれること。
あなたの存在によって、
相手が自らを愛せるようになること。
(平野啓一郎
『私とは何か─「個人」から「分人」へ』)
元々、影は
意識されることによって自我に統合され、
これによって全体性が実現される。
全体性とは決して完璧ということではなく、
要素が全て揃っているということである。
(カール・グスタフ・ユング)
妙覚の山に登りて見れば、
寂光の浄土四方にひろがり、
瑠璃をもって大地となし、
黄金の縄は八道をくぎり、
天より曼荼羅華の花ふりそそぎ、
虚空には音楽聞こえ、
仏・菩薩は常住不滅の法を説き、
涅槃の楽しみを悦ぶ。
(日蓮聖人)
あなたは、
他者にそれを伝えることに合意する
という条件の下で
真実を見ることを許されたのである。
(それこそが菩薩戒の究極的な意味である)
したがって、もしあなたが見たのであれば、
あなたはそれを語らなければならない。
(ケン・ウィルバー)
最近になって
“証自証分”という概念に出会った
仏教唯識(主に法相宗)の思想だ
僕の理解では
客体と主体を
弁証法的に止揚していく
視点視座獲得の繋がりといった
説明となるだろうか
自証分とは
自分(相分)が対象(見分)を
認識しているということを自覚する側面
証自証分とは
自証分の働きをさらに自覚する側面
との説明もある
これまで僕が意識してきた
四無量心
即ち慈悲喜捨の実践の中で、
捨無量心の体現は
将に証自証分の認識の連鎖
によって得られるのではないか
そう考えている
自分を俯瞰しメタ認知する眼差し
それが仏の眼なのかもしれない
まもなく55歳を迎える
生と死の
自分に与えられた狭間で