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名言集2665

ほんとに人生の苦労らしい苦労を
なめたにちがいない人間は、
そんな惨苦と闘って来た
ようにも見えないほど、
明るくて、温和に、
そしてどこか風雨に洗われた
花の淡々たる姿のように、
さりげない人がらをもつに
至るものである。
  

(吉川英治「焚き反古の記」)

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コメント

(続きの言葉)
なぜならば、正しく苦労をうけとって、
正しく克ってきた生命には、当然、
そういうゆかしい底光りと香いが、
その人の身についているはずのものだから。
  

                

投稿: しっ | 2024年10月21日 (月) 06時27分

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