名言集2669
どうしても苦しまなければならない
というのならば、
自分の中に住む善と悪の闘いにおいて
善のほうに加担し、
そこから生まれてくる苦しみに甘んじたい。
(ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン)
ほんとに人生の苦労らしい苦労を
なめたにちがいない人間は、
そんな惨苦と闘って来た
ようにも見えないほど、
明るくて、温和に、
そしてどこか風雨に洗われた
花の淡々たる姿のように、
さりげない人がらをもつに
至るものである。
(吉川英治「焚き反古の記」)
今年の秋から
(今年は夏日が続いているが)
仕事で訪れた町の近くを
前泊や後泊をつけたりして
旅するようにしている。
“もうこのあたりに来るのは
最後かもしれない“
そんな予感も漂い始めた54歳
山口の萩や
広島の尾道を歩いた
明日はいよいよ
山形の出羽三山神社に
お参りする予定だ。
今回もなにか縁というか
偶然というか
そんな有難い、
摩訶般若波羅蜜多の巡り合わせ
阿弥陀様の導きというか
業(カルマ)の誘導というか
“いつかきっと”
過去も未来も
星座も越えるから
未来が手のひらで
昨日に変わる
そんな人生の伏線回収を
無為自然に、放擲のヨギーとなって
仕合わせに楽しんでいこう…
真実の文字は、
「人間はこんなに不完全だ」からくる
闘争を明らかにする。
われわれ人間は、
悪事のできない天使でもないし、
高価な大望を抱くことのできない
動物でもない。
人間の闘争は続く。
(林語堂)
他者の幸せを
大切にすればするほど、
私たち自身の幸せへの意識も
深まってきます。
他者へのあたたかい親近感が
深まれば、自然に
自分の心も休まってくるものです。
この気持ちは、
どんな恐れや不安を抱いていても、
それを取りのぞく手助けとなり、
直面する障害と
闘う力を与えてくれます。
これが、人生における
究極的な成功の源となるのです。
(ダライ・ラマ14世『心の平和』)
人類は進歩していますか?
縄文土器を見ても、ラスコーの壁画を見ても、
現代の人間があんなの作れますか?
技術や生産の面では進歩しているかもしれない。
だが人間としては、むしろ
退歩していると言っていい。
(岡本太郎)
芸術は人類進歩の機関のひとつである。
人間は言葉を通じて思想のうえで交わり、
芸術の形象を通じて、現在のみならず、
過去と未来のあらゆる人間と
心持ちのうえで交わっている。
(レフ・トルストイ)