名言集2407
できあがった知をもらうことが
学ぶことではなし、
できあがった知を与えることが
教えるということでもなかろう。
質問する意志が、
疑う意志が第一なのだ。
(小林秀雄)
人生まれて学ばざれば、生まれざると同じ
学んで道を知らざれば学ばざると同じ
知って行うこと能はざれば知るざると同じ
故に人たるもの必ず学ばざるべからず
学をなすもの必ず道を知らざるべからず
道を知るもの必ず行はざるべからず
(二宮尊徳)
君たちだってガンになることがある。
ガンになって、治療法がなくて、
あと半年の命だよと言われることがある。
そうしたら、あそこで咲いている桜が
違って見えるだろう。
では桜が変わったのか。そうではない。
それは自分が変わったということに過ぎない。
「知る」というのはそういうことなのだ。
(養老孟司)
僕が社会人となり
30年が経とうとしている
この30年で
我々世代にできたことは何か
副作用としてどんなことが起きているか
今後の課題は何かについて
記しておきたいと思う
30年前は日本はまさに
バブルが崩壊したあたりの頃
それからの日本は「失われた30年」
とも言われているが…
2001年2月11日僕は
「次代の子供たちのために
より豊かな未来社会をプレゼントする」
という人生理念を得た。
その途中経過報告とでも言おうか。
2022年4月に長男坊は新社会人となった。
30年一世代の区切りのいい時期だとも思う。
●まずできたこと(経験してきたポジティブな面)
・ハラスメントについて改善されてきていること
・男女の雇用機会の均等が改善されてきていること
・ワークライフバランスの意識も改善されてきていること
・サービス残業や長時間勤務の問題は改善されてきている
・世界を舞台に活躍できる環境が整ってきていること
・ITにより情報格差(学習機会の格差、地域格差)が格段になくなっていること
これらについては言えると思う。
改善途上のものも多いが、30年前に比べたら
随分と状況は良くなっていると言ってよいだろう。
他にも通信、娯楽、商物流などの分野で
大きく変化したこともあろうが、
ここでは僕の仕事や関心に焦点をあてるにとどめることとする。
●副作用として起きていること
・生産性が高まらず消耗的競争が続き実質デフレが続いたこと
・上記により日本の国際競争力が転落の一途を辿っていること
・少子高齢化や晩婚化が進んだこと
・離婚率の上昇、シングルマザー・シングルファーザー家庭の増加
・メリトクラシー的な社会が進んでいること
・その結果により相対的な貧困率が上がったこと
変化は自ずと混乱をはらんでいる
その修正調整をしながら時代は進化していく
時の通過点で僕らが努めるべきは
概ね以下のようなことだろうか。
●今後の課題(僕の仕事の領域における)
・リーダーシップ開発、創造性開発
・人間の可能性(人財)開発
・課題解決スキル向上、生産性向上の支援
・最適な富(リソース)の分配についてのビジョンロジックの共有
・豊かさ、幸福とは何かについてのビジョンロジックの共有
・慈悲喜捨の実践、普及
・上記の実在論的、認識論的な記録
実務家として、生活者として、僕ができていることは
ほんのほんの僅かな一隅を照らすくらいのことかもしれない。
でも、できることをコツコツと、諦めずに日日精進して生きたい。
現役で仕事をするのはあと20年くらいだろうか?
できれば徐々に徐々に、林住期へと移行して往きたいのだが。
人間は習慣に従って行動し、
習慣は信念によって支えられる。
環境が変化すると習慣は無力になり、
信念は揺らいで疑念が生じる。
そこで新たな信念の獲得を目指して、
知的な探究がはじまる。
(チャールズ・サンダース・パース)
人間は、読書ではなく
労働によって自己を完成させる。
つまり、人間を向上させるのは
文学ではなく生活であり、
学問ではなく行動であり、
そして伝記ではなく
その人の人間性なのである。
(サミュエル・スマイルズ「自助論」)