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名言集2212

山路(やまみち)を登りながら、
こう考えた。
  
智に働けば角が立つ。
情に棹(さお)させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
  

(夏目漱石「草枕」)

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名言集2211

世の中は蝸牛角上の争闘─
  
私は東京に居る頃には、
つくづくそれが厭いやになったですよ。
  

(田山花袋「田舎教師」)

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名言集2210

近代以後の哲学は
大きく二つの課題をもっている。
  
一つは人間関係や社会をうまく
調整するために必要な知恵を蓄えること。
  
もう一つは、個々人が
よく生きるための考えを成熟させること。
  

(竹田青嗣「中学生からの哲学「超」入門
      ─自分の意志を持つということ」)

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名言集2209

自分がある社会に
単に所属しているというだけではなく、
その社会を構築し発展・成長させている
主体であるという効力感がなければ、
  
その社会において道徳的に振る舞い、
その社会を道徳的にしようとする義務感は
けっして生じない。
  

(河野哲也「道徳を問いなおす
       リベラリズムと教育のゆくえ」)

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名言集2208

近代デモクラシーは内面的には
いわゆる価値の多神論から無神論に、
すなわち虚無主義に落ちてゆく危険があった。
  

これを最も深く理解したのがニーチェであった。
  

(三木清「人生論ノート」)

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名言集2207

世論と共に考えるような人は
すべて自分で目隠しをし
自分の耳に栓をしているのである
  

(フリードリヒ・ニーチェ)

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名言集2206

大衆とは、善い意味でも悪い意味でも、
自分自身に特殊な価値を認めようとはせず、
自分は「すべての人」と同じであると感じ、
そのことに苦痛を覚えるどころか、
他の人々と同一であると感ずることに
喜びを見出しているすべての人のことである。
  

(ホセ・オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」)

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名言集2205

法律は正義であるがゆえに従う
といって服従している者は、
自分の想像する正義に
服従しているのであって、
  
法律の本質に服従しているのはない。
  

(ブレーズ・パスカル「パンセ」)

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名言集2204

少数者がきわめて富み
多数者がきわめて貧しいために
人々が絶えず自分の富もしくは
貧困を考えざるを得ないような社会は
実は戦争状態にある社会である。
  

(ハロルド・ラスキ)

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名言集2203

人間は自分自身の歴史をつくる。
だが、思う侭にではない。
  
自分で選んだ環境のもとでではなくて、
すぐ目の前にある、あたえられ、
持越されてきた環境のもとで
つくるのである。
  

(カール・ハインリヒ・マルクス
 『ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日』)

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名言集2202

カントはこう述べている。
  
「何人も自分の考える幸福感に従って幸せになる
 ことを私に強いることはできない。
 なぜなら他者の自由を侵害しないかぎり、
 人間はみな自分に合った幸福を
 探すことができるからだ」
  

(マイケル・サンデル
 『これからの「正義」の話をしよう
  ─いまを生き延びるための哲学』)

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名言集2201

みんなが幸せになってこそ、
自分も幸せになれる。
  
そんなふうにみんなが考えることができたら、
どんなにすばらしい社会が生まれることでしょう。
  

(上甲晃)

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名言集2200

それが必要な場所ならば必ず行き着ける。
それが本当に必要な物ならば手が届く。
  
生かされてるってそういうことです。
  

(ひろはまかずとし)

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