名言集1938
学問は日々
積み重ねられなければならない。
一朝一夕で成るものではないことを
肝に銘じるべし。
(佐久間象山)
そうか、
学問とは点数を取るためのもの
ではなかったんだ。
それは世界の中で
「愛」する対象とつながることなんだ、
そんなことに遅ればせながら
ようやく気づいたのだ。
(上田紀行「生きる意味」)
あらゆる価値評価は一変したのだ。
価値も価値でなくなったのだ。
われながら不思議に思うことは、
こんなにも長いあいだ、
他人の言葉、他人の意見の
道化役者であったこと、
自分の記憶が性懲りもなく
たった一つの圏の中を堂々めぐりし、
たった一跳びでいいのに、
この圏を脱け出すことさえしなかったくらい、
弱く、そして疲れきっていたことを、
いぶかしく思うのである。
(ニーチェ
生に対する歴史の利害について - 第二反時代的考察)
なんとすみやかに我々は
この地上を過ぎてゆくことだろう。
人生の最初の四分の一は、
その使い途もわからないうちに流れ去り、
最後の四分の一はまた
その楽しさを味わえなくなってから過ぎていく。
しかもこのなんの役にも立たない両端に
はさまれた期間にも、
われわれに残された時の四分の三は、
睡眠、労働、苦痛、束縛、
あらゆる種類の苦しみによって費やされる。
人生は短い。
(ジャン=ジャック・ルソー)
人生は一場の芝居だと言うが、
芝居と違う点が大きくある。
芝居の役者の場合は、
舞台は他人が作ってくれる。
なまの人生は、自分で、
自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、
その上で芝居をするのだ。
他人が舞台を作ってくれやせぬ。
(司馬遼太郎『竜馬がゆく』)