名言集1866
一体日本人は
生きるということを知っているだろうか。
小学校の門を潜ってからというものは、
一しょう懸命にこの学校時代を駆け抜けようとする。
その先きには生活があると思うのである。
学校というものを離れて職業にあり附くと、
その職業を為し遂げてしまおうとする。
その先きには生活があると思うのである。
そしてその先には生活はないのである。
現在は過去と未来との間に劃した一線である。
この線の上に生活がなくては、
生活はどこにもないのである。
(森鴎外「青年」)
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コメント
今生の機会を
生命を輝かして
生きているでしょうか。
諦めるでもなく
狡賢くでもなく
投稿: しっ | 2019年9月13日 (金) 06時35分