”待ち人”について
おみくじにある“待人”の対象について、僕はいつからか“本当の自分”と解釈するようになりました。
一般的には、「あなたにとって運命の人であり、人生の転機となる人、または出会い」などと云われていますが、僕にとってそれはまさに他ならぬ“本当の自分”との出逢い、邂逅なのです。
もちろん、誰かとの出逢いが、“本当の自分”に自分を導いてくれる、ということもあるでしょう。ただ、その「誰か」は人ではなくても、文学や音楽や経験でもよいように思います。
自分が素になる、素直になる、純粋になる、そういうきっかけや体験、体感が“待人”との出逢いだと感じるのです。
客体と主体、第二人称と第一人称、ダイアローグとモノローグが繋がり、何かに向かって導かれるような。
実際、僕の好きなミュージシャンの歌詞や、好きな作家の小説に触れていると、一見恋愛であったり、尊敬であったりの対象である第二人称を“本当の自分”と解釈することで、深い感動が湧き出ることがあります。
自分もまた、誰かの”待人”、そのきっかけとなれれば…。
あくまで、自己流の解釈ですが。
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